甘い玉子焼き


子供の頃、私は2種類の玉子焼きを食べていた。
ひとつは、お母さんの玉子焼き。
もうひとつは、おばあちゃんの玉子焼き。
うちは二人とも、玉子焼きを作るときお砂糖を入れていた。

特に、おばあちゃんの玉子焼きはかなり甘くて
ごはんのおかずに食べるには、ちょっとお醤油を
つけるのがちょうどいいくらいだった。
おじいちゃんが、甘い味が好きだったということもあったんだろうな。
お弁当が必要な時は、お母さんが作ってくれていたけど
たまに、おばあちゃんの玉子焼きを食べると甘くて驚いた。
そして、焼く時に火が強いので
おばあちゃんの玉子焼きは少し焦げていた。
でも、今はあの味が懐かしい。